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災害時の電力遮断に銀座線が対応。東芝製の蓄電池で最寄駅まで走行が可能に!

災害時、なんらかの理由で電力供給がストップすれば電車は走行できなくなります。こうした電力遮断に銀座線が対応、東芝製の蓄電池を活用することで最寄駅まで走行できるようになりました。

・停電と電車
電車は文字通り電力を使って走行しています。架線から電力が供給されその電力を動力源にすることで走行しているわけです。特に都心部では電車は移動手段の中心で毎日電車を使って通勤、通学している方も少なくありません。

しかしそんな便利な電車も災害などで停電が発生すると走行できなくなってしまいます。すべての電車が運休されれば移動もままならなくなり災害にも関わらず自宅に帰れない、徒歩での長距離移動を余儀なくされるといった影響が考えられます。

実際、東日本大震災の時には東京で多くの方が電車が使えず不便な思いをしました。普段から安定して電力を供給することはもちろんですが災害時にどう対応するか、これが電車の大きな課題なのです。

・蓄電池の活用
蓄電池は大きな電池のようなものである程度の電気を蓄えておくことが可能です。

東芝が開発したリチウムイオン二次電池と充放電制御措置を組み合わせた蓄電池が東京メトロの銀座線、1000系の車両を対象に納入されましたがこれは蓄電池の特性を活かして電力供給がストップしても電車が走行できるようにするためです。蓄電池ならあらかじめ蓄えておいた電気を使えますから架線から電力供給を受けられなくなっても電車を動かすことができます。

長距離の走行はまだ難しいのですがそれでも最寄駅までの走行は可能でトラブルがあってもすみやかに乗客を駅まで送り届けられます。

その場で電車から降りて駅まで歩いて避難する場合、混雑や混乱、さらなら災害の発生での被害なども考えられますがそうしたリスクを最小限に抑えられるのは大きなメリットでしょう。

・日本全国への展開も
現在は東京メトロの一部の車両にだけ使われている東芝製の蓄電池ですが東芝では今後も鉄道車両用システムを国内外で展開していく方針です。
つまり将来的には日本全国の電車がこの蓄電池を搭載し災害時も安定して走行できるようになるかもしれません。そうなれば鉄道の安全性や安定性はさらに高まりいつでも安心して乗れる交通機関になります。

電力自由化によって電気というエネルギーに注目が集まっていますが家庭用電力以外にもこうした分野で電気が活躍しています。電車は私達にとっても身近な乗り物で便利になればなるほど使いやすくなります。

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