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中部電力の風車破損は落雷が原因であったことが判明!過去には福井や北海道でも。今後の安全対策とは。

中部電力の御前崎風力発電所で風力発電のブレードが破損するトラブルが2016年3月に発生しました。この原因は落雷が原因だったと判明したのですが実は同じようなトラブルは他でも起きています。今後こうしたトラブルに対応するためにどんな安全対策が進められるのでしょうか。

・落雷による破損トラブル
御前崎風力発電所は2010年から稼働を開始している発電所で、11基の風車が合計22メガワットの出力で発電しています。

風の力を利用した発電はクリーンで環境にも良いことから未来の発電を担う1つとして期待されているわけですが2016年3月28日、1基の風車でブレード先端の破損が確認されます。破損したブレード部分は周囲に飛散しており、幸いけが人などはいなかったのですが安全性の面で不安を露呈した格好です。

なぜブレードが破損したのか、その原因は落雷の影響だとわかり人為的なミスなどではありませんでした。とはいえ自然災害への対策が不十分と言え、発見が遅れたことで被害も大きくなってしまったのです。

・今後の安全対策は?
風車のブレードは落雷によって一気に破損したのではなく、落雷によって一部が破損、その後も運転が続いたことで大きな破損に繋がったと考えられています。

つまりこの風車は落雷というトラブルがあっても停止することなく動き続けていたのです。中部電力ではトラブル発生後からすべての風車を停止していましたが落雷が原因だとわかり具体的な対策として落雷を検知した場合は自動で運転を停止する装置をすべての風車に設置することを決めました。落雷があった時に運転が停止されればいつ落雷が発生しても安全性を確保できるというわけです

。電力を安定的に供給するうえでこうしたトラブルは絶対に避けなければならないので対策も急務です。

・過去にも同じようなトラブルが
実は落雷による風力発電のトラブルは過去にも北海道と福井で発生しています。北海道でもやはり落雷が原因でブレードが破損しており、この時は落雷によって国際規格を超えるほどのエネルギーを風車が受けていたことがわかっています。

福井では風車の1基が落雷によって炎上、火災を引き起こしました。このことからわかるのは風車は落雷の影響を受けやすいといことで、実際に3つの風力発電所で落雷によるトラブルが発生していることからも安全対策が求められます。

各発電所はトラブル発生後に対策を講じていますが想定していない事態が起こることも考慮して安全対策を進められるか、これが大きなポイントになるでしょう。

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