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ウェンティ・ジャパン、三菱商事、シーテックが「秋田潟上ウインドファーム合同会社」を設立!、一般家庭4万世帯分の風力発電施設を秋田に設置予定。

ウェンティ・ジャパン、三菱商事パワー、シーテックの3社が秋田潟上ウインドファーム合同会社を設立しました。秋田県に風力発電施設を設置する予定で一般家庭4万世帯分に相当する電力を発電する見込みです。

・計画の概要
秋田潟上ウインドファーム合同会社は秋田県に大規模な風力発電施設を設置するのが当面の目標で、2016年9月より工事が開始される予定です。総事業費は200億円を超え、発電出力は約6.6万kWとなります。

これは一般家庭でいうと4万世帯に相当する電力ですからこの施設が完成すればそれだけでかなりの電力を確保できる計算になります。この施設で発電された電力は2019年には東北電力を相手に取引される予定で、近い将来風力発電によって作られた電力を東北電力エリアの家庭で使うようになるでしょう。電力自由化によってこうしたクリーンな発電方法がどんどん増えているのも注目の点です。

特に東日本大震災以降、原発をはじめとした従来の発電方法の安全性が疑問視されるようになり風力や水力、太陽光といった発電方法に期待がかかっているのでこうした大規模な計画が進められるのは電力を取り巻く環境を変える1つのきっかけになるかもしれません。

・秋田は風力発電が盛ん
今回秋田県が施設の建設地に選ばれたわけですがそれには理由があります。秋田県の沿岸部は風力発電に適している場所が多く以前から風力発電の開発が積極的に進められてきたという背景があるのです。

今回の風力発電施設も秋田県が行った風力発電事業の公募に応じて設置されることになっており、今後も秋田県では風力発電がどんどん進んでいくと予想されます。

つまりこの事業には3つの企業だけでなく秋田県、つまりは自治体も絡んでいる形です。電力自由化に伴い自治体が電力事業に参入するケースは増えていますがこれもその1つです。地域で発電することで経済を活性化できるというメリットもあり、お互いにとってプラスになる取り組みというわけです。

・電力のプロフェッショナル企業
ウェンティ・ジャパンは秋田県を中心に風力発電事業の開発を進めている企業で、三菱商事パワーはメガソーラーの事業を運営しています。シーテックも中部電力グループの企業として電力設備の建設や保守業務を行っており、3社ともがなんらかの形で電力に携わっていることがわかります。

そんな3社だからこそ今回共同で新しい事業に乗り出せたのでしょう。それぞれが持つノウハウを活かせば新しい形の事業を生み出すこともできるでしょうし、今後の動向にますます注目が集まっています。

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