最新電力情報

熊本地震はわずか5日間で停電解消。電力自由化・発送電分離後の震災復旧作業はどうなるの?

2016年4月14日、熊本県で最大震度7の地震が発生しました。各所に被害が出て電気も止まってしまったのですが停電は地震発生から5日後にはほぼ解消されました。電力自由化が始まったばかりのタイミングで発生した地震と停電ですが震災等の復旧作業はどうなっているのでしょう。

・復旧作業はどこが行うのか?
電力自由化で気になることの1つとしてトラブル時どこがどう対応するのかです。

結論から言うと震災などの災害発生時に電気の復旧作業にあたるのは従来の電力会社、今回の熊本地震で言えば九州電力が担当する形です。もちろん今回の地震のような大きな災害では九州電力だけでは不足することもあり、その場合は日本各地の大手電力会社が応援に駆けつけます。

実際、熊本地震では大手電力会社9社が高所作業車を熊本に送るなどして対応しています。つまり復旧作業はこれまで通り従来の電力会社が行い、電力自由化によって電力会社を切り替えたとしても復旧作業に影響が出ることはないのです。自分の契約している電力会社だけ復旧作業が遅くて停電が解消されない、こんな心配はないわけです。

・相談窓口は?
では災害時、なにか相談したいこと、聞きたいことがある場合はどこに相談するべきでしょうか。復旧作業自体は従来の電力会社が行ってくれますが私達が何か相談したい時は基本的に契約している電力会社に連絡することになります。

災害時の特別対応や料金についてなどは契約している会社でないとわからないことも多いですから気を付けましょう。復旧作業の進捗状況などは契約会社ではなく大手電力会社に連絡した方が確実だと思いますが災害発生時は電話が混雑しているうえに電力会社に電話が集中する可能性もあります。

落ち着くまでは連絡できないことも想定しておきましょう。いずれにしても契約に関する話がしたい時は契約している電力会社に連絡を取るのが基本です。

・災害に備える
上記で紹介したように送配電に関するトラブルは電力会社が契約に関わらずしっかり対応してくれます。

その点は安心できるわけですが自分達で日頃から災害に備えることも大切です。特に日本は地震が多く、地震以外にも台風や竜巻など大きな被害をもたらす災害が珍しくありません。居停電になって数日復旧しないこともありますからそんな時にどうするか考えておくのがいいでしょう。

懐中電灯を用意しておいたり非常食を確保しておいたり、避難所の場所を確認しておくなど、日頃から防災意識を高めておけば万が一災害に遭った時も冷静に行動できます。

コメントを残す

*