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電力自由化サービス提供数で関東が1位。提供の少ない地域との格差が生まれるワケとは…?

日本全国の電力自由化サービス提供数は関東が1位です。他の地域と比べると圧倒的に多く、逆に言うと他の地域ではそれほどの提供数が見られない格差が生まれています。

なぜ格差が生まれてしまうのか、その理由を考えてみましょう。

・各地域の電力自由化の現状
現在、各地域の電力サービスの数をそれぞれ見ていくと、北海道14、東北19、関東71、中部48、北陸6、関西37、中国15、四国11、九州10、沖縄0、となっています。

特に沖縄の格差がひどく電力サービス0、つまり従来からの電力会社が独占状態で電力の発送電を行っている形です。こうして見ても関東が非常に多い数になっており、関東に隣接する中部、西日本の中心とも言える関西が次いでいるのがわかります。どんなサービスでも関東や関西が他の地域よりも数が多くなるのはある程度仕方ないことかもしれませんが電力サービスでも同じ状態になっているわけです。

電力自由化が開始されしばらく経ちましたが日本全国に普及しているとは言いがたい状況です。

・なぜ格差が生まれるのか
ではなぜ電力自由化は地域によって状況がまったく違うのでしょうか、これはさまざまな理由が考えられます。たとえば関東のサービス提供数が多いのは単純にそれだけ多くの企業が関東、特に東京に集まっていることも理由の1つでしょう。多くの会社が1つの地域に集中している、これはつまり顧客獲得の競争が激しいということで各社があらゆるサービスを提供して顧客獲得を目指している結果だと言えます。

また、東日本大震災以降、東京電力に対する不信感が住民にあり、他の電力サービスを利用したいと考えているとも予想できます。中部や関西でもサービス提供数が多いことを考えると人口の多い地域ほど企業にとって電力自由化のメリットがあるのではないでしょうか。

その結果が地域ごとの格差に繋がっているのかもしれません。

・今後について
とはいえ電力自由化はまだまだ始まったばかりで、企業も模索を続けている状態でしょう。

電力自由化によって多くの人が自分に合った電力サービスを選ぶようになればさらに多くの企業が各地域で電力市場に参入し、今以上にユニークなサービスが生まれる可能性もあります。そうなればさらに電気の切り替えをする人は増え、電力市場が活発になるはずです。

今現在は格差もありますが将来的には日本全国でさまざまなサービスが提供されるようになる可能性は十分にあるでしょう。

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