大和ハウスは一つの町の中で必要なエネルギーを賄いエネルギーを他から供給する比率をゼロにしようという取り組みを続けています。そして、なんと2017年に3つの電池で電気消費量をゼロにすることができる街、ネットゼロエネルギータウンを完成させようとしているのです。では、このエコな試みについてもう少し詳しく見てみましょう。
・大和ハウスが目指すこと
大和ハウスは自分たちが作る街の中だけでエネルギーの自給自足ができるような街を作ることを目指しています。例えば、各家庭で太陽光発電をするようにしたり、効率的に太陽光を集めることができるように各戸の南側の屋根を大きくしたり、集会所や図書館などの公共の場所の共有部などにも太陽光発電システムを設置するようにしたりしています。さらに、防災時にも電力を使うことができるように蓄電システムなども街に備えることによりいざというときにも安心して暮らせる街作りを目指しているのです。
・ネットゼロエネルギータウンとは?
そんな試みが実現しようとしているのが富山県富山市の小学校の跡地に建設されるネットゼロエネルギータウンです。この街の中のすべての分譲住宅に太陽光発電システムと蓄電池が搭載されますし、家庭用の燃料電池も設置されます。さらに電力の使用量が一目で分かるHEMSも導入され、2017年の後半の完成を目指しています。
この街は8000平方メートル以上の大きな敷地で、21戸の家が建設される予定で、各家に太陽電池と蓄電池、そして燃料電池という三つの電池を使って外から電力の供給を受けなくてもその家だけで必要な電気を作って貯められるようなシステムとなっています。
さらに、HEMSによって電力の消費や蓄電の度合いが一目で分かるようになるので家族全体が省エネの意識をいつも高く保てるようにもなっています。
また、公園などに設置される防災設備の中にはリチウムイオン蓄電池を設置することにより、災害時に利用できる電力を充電しておけるようにもなっています。
・大和ハウスのすごい技!
大和ハウスでは街のエネルギー効率を高めるために道路や各住宅の配置、また共用施設の配置場所などを工夫することによって季節ごとに吹く風がうまく街の中を抜けるようにして、暖房器具やクーラーの使用率を減らす技も持っています。さらに、光を使って外から入ってくる熱を遮る遮熱スクリーンという最先端の技術を使って家の中での省エネをサポートします。
このように大和ハウスの新たな試みが2017年に実現することにより、より一層日本の電力事情はエコになっていくでしょう。