電力事情

実はいろんな情報が書いてある!電気料金明細の読み方を知って、請求に間違いがないかチェックしてみよう。

たくさんの項目やさまざまな数字が並ぶ電気料金の明細書。隅から隅までその意味を理解している人はあまりいないのではないでしょうか。ここでは明細書の見るときのポイントを紹介していきます。

請求書と領収書
そもそも電気料金の明細書は、その月の請求書と前の月の領収書とに分かれています。
大々的に掲載されているのが、当該月の請求についてのさまざまな情報で、小さめに掲載されているのが前の月の領収書になります。
具体的には請求書には、契約の内容、電気ご使用量、請求予定金額、その料金の内訳などが掲載されています。領収書には前の月の請求額と電気ご使用量が掲載されているといった具合です。
また、請求書や領収書を見れば、以前と比較して使用量がどれくらい変化したのかを知ることができて便利です。実際のデータを比べることで節電のための取り組みもしやすくなるので、明細書は保管しておいたほうが良いでしょう。

請求書の内容
請求書に掲載されている項目について、その一部を取り上げて解説してきます。

(1)ご使用量
その月に使った電気量で、これをもとに電気代を計算します。kWh(キロワットアワー)という聞きなれない言葉が出てきますが、電気量を示す単位なのでさほど気にする必要はありません。

(2)請求予定金額
その月の電気代料金です。「(3)上記料金内訳」に書かれている料金は、この電気料金の内訳になります。

(3)上記料金内訳の欄
ここが電気料金の詳細欄になります。毎月の電気料金は主に、固定で支払わないといけない「基本料金」と、使用した電気量によって計算される「電力量料金」にわけることができます。
・基本料金
いわゆる固定料金で、電気を全くつかっていなくても支払わないといけない金額です。
・電力量料金
ここは使用した分だけの電気料金が請求されている欄になります。ポイントは「段階制料金」という点です。全ての大手電力会社の標準プランは「段階制料金」を取っています。
・燃料費調整単価
燃料費調整単価とは、火力発電の原料である原油、液化天然ガスの料金の動きを取り入れるために電気代をやりくりするものです。日本では、こうしたエネルギー資源の9割以上を海外から輸入しているのが現状で、貿易の都合によって料金がよく動くために、その幅をこの燃料費調整単価で調整しているということです。

・再エネ発電賦課金
太陽光や水力、風力などの再生可能エネルギーによって作られた電気は、決まった価格によって買い取るシステムによって電力会社が買い取って、家庭やオフィスなどに送られています。この買い取り価格を、電力会社がすべて請け負うのではなく、電気を使用している契約者にも一部を負担してもらおうというのがこの項目です。

(4)契約プラン
現在契約しているプランが明記されています。どの電力会社でも、通常は標準プランである「従量電灯」が記載されているはずです。
従量電灯プランの特徴は24時間同じ電気料金であることです。一方で、電力会社としては、特に消費電力量が少なくなる夜間に、もっと電気の使用をシフトさせようと、夜間にお得な電力プランなどを用意しています。

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