電力自由化Q&A

いざ停電!もし本当に停電しちゃったらどうすればいいの?

電力自由化では、同じ電線の中にたくさんの会社の電気が流れることになります。X社、Y社、Z社などさまざまな会社の電気が、まるで川のように電線の中で流れているというとイメージしやすいでしょうか。
各家庭は、この川(電線)から水(電気)をくみ上げていて、そのくみ上げるためのポンプにはそれぞれメーターがついています。電力会社はそのメーターによって、契約者がどのくらいの量の水を使用しているのかを把握しているのです。メーターを確認して、各家庭で使われたのと同じだけの量の水を川に流してあげることで、電力を供給しています。この一連の流れが、電力会社から電気を買うということなのです。
ここでたとえばX社で何か故障が起こってしまって、電気を供給することができなくなったとしましょう。この場合、あなたの家庭につながっている電線に電気が一切流れなくなるということになるでしょうか。
前述の川の話を理解していれば、そんなことはないということがわかるはずです。川にはさまざまなところから来た水が混ざり合って流れているので、どの会社のものかはわかりません。X社が電気を供給できなくなってしまっても、あなたの家庭につながっている川の中から水は供給され続けて使うことができます。

それでも停電してしまったときのために
なぜ停電が起こるか、そしてそのリスクを考えなければいけないか。それは電気の性質上、作ったものを貯めておくことができないからです。電気は作られたらそれと同時に使われます。これはつまり、必要とされているぶんに合わせて常に作り続けなければならないということでもあります。
万が一停電してしまったときのために、日頃から私たちにできる準備は何かないのかと考えたときにカギとなるのが、太陽光や水力、風力などの「再生可能エネルギー」による発電です。家庭で行うことを考慮すると、現実的なのはソーラーパネルによる太陽光発電でしょう。太陽光発電は今ではその認知度も上がり実際に導入している家庭も増えています。電力が自由化されれば、この太陽光発電が活躍する可能性も増えていきます。
家庭で発電した電力は蓄電池に保存しておけば、いざ停電してしまったときに緊急用の電力として使うことができるので、いざ停電してしまってもある程度はその被害から逃れることができます。太陽光であれば普段の生活のなかでそれなりに生成され続けますし、その量が実際に使われる電気量よりも多ければ、残りはまた蓄電池に保存していざというときのために貯蓄しておくことができます。
電力自由化によって、電力会社や料金プラン、消費量や実際の価格などに注目が集まりがちですが、停電時の対策についても一考しておくことが重要です。

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