電力自由化が2016年4月から始まりましたが、
実際に電力会社を変更した人はどのぐらいいるのでしょうか?
実態はかなり少ないという話もありますが、もしそれが本当なら、
電力会社を変更しない理由には何があるのでしょうか?
以下の記事をお読みになれば、その答えが分かります。
電力会社変更の実情
電力自由化といえば、契約者にとってお得なプランがたくさんあって、
これまでよりも電気代を安くできる。
そんなイメージがありますが、現状はどうなっているのでしょうか?
インターネットで20代〜60代から200人ずつを選んだ1000人を対象にした調査では、
意外な結果が出ています。
つまり、電力自由化に伴って本当に電力会社の変更を行ったのは、
わずかに1割程度だったということです。
要するに、現状ではほとんどの人が電力会社変更を行っていないということです。
ちなみに電力自由化前に行われた調査では、
電力会社を変更する予定のある人が20.3%、
変更しないが38.0%、わからないが41.7%でした。
非常に話題性の高い電力自由化ではありますが、
意外にも契約者の多くは鋭く反応していなかったことが分かります。
5割以上が回答した変更しない理由とは
もちろん、電力会社を変更しない理由は人によって異なっています。
しかしその中で最も多かったのは、
アンケート調査で5割以上が回答した「面倒くさい」というものです。
何が面倒なのかというと、電力会社を変更する手続きを行うことです。
確かにこれはよく理解することができます。
なぜなら、電力会社の変更は電話一本ですむ話しではなく、
事前に各社のプランを比較したり、電気使用量の見通しを立てたり、
いろいろな下調べをしなければなりません。
それを考えると、面倒だと感じる人が多いのもうなずけます。
もっと進んでいえば、電力会社を変えることによって得られるメリットが
あまり大きくはないということでもあります。
電力自由化について理解していない
一方、電力会社を変更しないのには次のような理由もあります。
それは、そもそも電力自由化とは何かを理解していないということです。
その仕組みとか用語の意味、参入企業のこと、プランのこと、
その他のメリットまで、電力自由化のことをまるで理解していないために、
電力会社を変える気持ちにもならないというのです。
確かに、契約会社を変更するというのは大きなことですから、
その仕組みを理解していなければ変更したいとは思いません。
そうした意味で、多くの契約者が変更したくないのではなく、
変更したいと判断できるほどの知識がないために、
結果的に変更しないというのが現状でしょう。