「スマートハウス」とは、電気をつくり、ためることができる新世代の
住宅のことです。
エネルギーを賢く利用することができる住宅で、効率よく、節約しながら電気を
使うことができます。
HEMSとスマートメーターの連携で実現されること
1 各機器の電力使用量をリアルタイムで表示・確認
2 ピーク(料金の高い時間帯)の時間と料金を通知
3 電気料金が安い時間帯を優先して電力の制御(節電)を自動で行う
4 電力需給がひっ迫した際に電力の使用を制御する
スマートハウスのイメージ
家庭内にあるあらゆる電気機器をつないで、電力がの使用状況を可視化。
さらに各機器を自動で制御して節電を行ってくれる。
蓄電池ー夜間に買った電気を貯めておく
電気自動車ー電気自動車の電池を住宅用として使用
夜間が割安なプランの例(東京電力)
【夜トク8】
昼間時間:32.14円
夜間時間:20.78円
【夜トク12】
昼間時間:33.76円
夜間時間:22.55円
発電・蓄電を賢く活用して節約
割安な夜間電力を貯めて日中に使う
スマートハウスは、太陽光発電システムなどで電気をつくり出し、
蓄電池に充電しておくことが可能です。
創電と蓄電が注目を集めていますが、基本要素として、住宅そのものの断熱性が
高いため、自然照明として太陽光を取り入れるなど、電気やガスの消費をできるだけ
抑えながら生活ができる「省エネルギー住宅」でもあります。
空調や照明機器も小売が良いものを備えることで、更なる省エネを実現しています。
スマートハウスは単純に電気を使うだけでなく、従来の住宅に比べ、
省エネであって、電気代を抑えることができます。
さらに、「HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」が導入
されているので、電気を細かく上手に使い分けるといったことまで可能になります。
スマートハウスは自宅で電気をつくり出し、自己消費分をある程度まで
まかなうことができます。
そのため、電気代を大幅に減らすことができます。
日中の発電量が使用量を上回っている場合、余剰電力を電力会社に買電することが
可能です。
蓄電池には自己発電分を充電するだけではなく、電気料金が安い夜間に
買って充電し、割高になる日中に取り出すといった使い方もできるので、割安な
夜間電力を日中にシフトして使用することができます。
仕組みは簡単にいうと、コンピューターで家の電化製品やセキュリティシステムを
制御して快適な生活を提供するために考案された家の事を指し、エコハウスと
違うのはエコハウスは省エネを考慮した作りになっているのに対して、
スマートハウスはエネルギーを効率よく使う事に特化した作りになっています。
全ての家電をネットワーク化して家電等に使われるエネルギー使用量を
エネルギーマネージメントシステムが管理しており、システムの中には
住宅用蓄電池も組み込まれているので、家に設置された太陽電池等で
発電した電力を必要な時に使用する事もでき、電力自由化で
心配されている停電の心配もありません。
HEMSが発電・売電を細かくコントロール
このような細かい制御ができるのは、HEMSを導入しているおかげであり、
HEMSは各機器での電気の使い方をリアルタイムで確認し、スマートメーターと
連係して発電・売電や消費・購入をコントロールできます。
電気の使い方を用意されている複数のモードで簡単に選ぶことが可能になります。
スマートハウスはEVやPHEVといった車とつなぐことにより、車載蓄電池を
住宅用として使うことなどもできますが、その制御もすべて住宅側から
行うことができます。
家庭内での電力消費を正確に把握できるので、各社のメニューから最適なものを
選びやすくなるでしょう。
電気をスマートハウスで賢く使用するには、たとえば東京電力なら「夜トクプラン」など、夜間の電気料金が割安に設定されているプランと組み合わせるとお得です。
しかし、自由化以前からすでに夜間電力が割安なプランで契約している場合は
注意が必要になります。
自由化以降の新プランのほうが割高な料金設定になっている場合もあるため、
しっかり確認しましょう。
安くならないならば、プランを変えないほうがいい場合もあります。
スマートハウスのメリットとデメリット
スマートハウスのメリットは何といっても家にある全ての家電や機械を
ネットワーク化する事で、外出先で火の消し忘れや鍵の掛け忘れ等も
ホームセキュリティシステムで簡単に家の状態を閲覧する事ができるように
なっており、ある程度支度を外出前にしておけば炊事や洗濯もこなす事が
できます。
また家に帰ってもエアコンを起動して適度な室温になってくつろげるまでに
時間が掛かってしまうという事もなく、事前にエアコンやお風呂の
起動さえも予約する事ができるようになっているので快適に過ごす事が
できますし、なんといっても家に設置したカメラ等で家のセキュリティ情報を
監視する事もでき、女性やお年寄りには特にお勧めのシステムです。
その上スマートハウスに搭載された創電システム等を利用すれば
各地方自治体から補助金がでる事もあります。
この様に便利な機能のスマートハウスですが、設備費用が高額に
なってしまうので補助金制度があるとはいえ気軽に設置する事はできません。
またネットワークに接続して使う家電が他社の物だと互換性がない場合も
あるので、好きな家具を使えないといった事態になる可能性も考慮
しなければならず、こういった点もシステムの高額化に拍車を掛けています。
しかしスマートハウスは近未来的な家で快適に過ごしたい家主の希望を叶える
魅力的な家である事は変わりないので、気になる方は是非検討してみては
いかがでしょうか。