電力事情

秋田県沖に最大150基の大型風車が出現?洋上風力発電所建設計画が進行中!再エネ発電設備を10年間で2倍に拡大するプロジェクトって?

秋田県沖で国内最大規模の洋上風力発電建設が進んでいますが・・
これにはどんなメリットがあるのでしょうか?

また、設備の建設は誰が推進しているのでしょうか?

今回は、秋田県沖で進められている洋上風力発電所建設計画の概要と、
政府による再生エネルギー推進プロジェクトとの関係について解説します。

秋田県沖に国内最大規模の洋上風力発電所!?

洋上風力発電所を商業ベースで動かしているところはありませんが、
それが誕生する可能性があります。

それはどこかというと、東北の秋田県沖です。

洋上風車といえば福島県沖で数基が実証実験として稼動されていましたが、
秋田県沖では実証実験ではなく、商業ベースとして稼動させる計画が進んでいます。

その規模はとても大きく、直径120〜150メートルの大型風車を洋上に出現させ、
それを最大で150基設置させるといいます。

電力の規模は一基あたり5千キロワットで、
全体の発電規模は45万キロワット以上になります。

一般家庭への電力供給規模は、実に26万世帯です。

これはかなりの規模だといってよく、もちろん国内最大規模になる見通しです。

洋上風力発電所建設計画のメリット

原子力発電ではなく、自然の力を生かした洋上風力発電所を建設することには、
どんなメリットがあるのでしょうか?

一つは、風は大気の力によって発生するものであるため、
大気がある限りはいつまでも無限に供給できるエネルギーだということです。

エネルギーによっては、資源が枯渇すればそれ以上は作れない
というものもありますが、風力発電の場合はそのような心配はありません。

もう一つのメリットは、資源の奪い合いをしなくてもよくなるということです。

原子力発電や火力発電の場合は、それを稼動させるために必要な石油や石炭などの資源を
確保しなければならず、その資源を巡って争いの機運を作ってしまうこともありましたが、
風力発電の場合にはこのような資源の奪い合いを行う必要はありません。

再エネ発電設備を10年間で2倍

秋田県沖で国内最大規模の洋上風力発電所の建設が推進されているのは、
単に秋田県だけの問題ではなく、国内全体の問題です。

というのは、国自体も、再生可能エネルギーについて設備を
10年間で2倍に拡大する目標を掲げているからです。

政府は「望ましいエネルギーミックス」と称していますが、
このプロジェクトのもとで今後日本では、2030年までに
再生可能エネルギーの比率が22〜24%程度まで拡大される見通しです。

秋田県沖の風力発電所建設は、こうした流れの中で生まれてきました。

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