2016年4月の電力自由化前から、自宅の太陽光発電で創った電気のうち、
家庭で使用して余った分は電力会社に売ることができます。
以前から電気の売り先は選べた
太陽光発電システムを設置している人は以前より電気の売り先が
選べるようになっています。
家庭用(10kW未満システム)の場合は、まず発電した電気は自宅で使います。
それから余った電気を電力会社に売ることができます。
この制度を「余剰電力買取」といい、システムを設置した年度により、
売電価格が変わってきます。
通常、東京電力や関西電力などの各地域の大手電力会社に売るのですが、
2014年からパナソニックやソフトバンク、NTTスマイルエナジーなどの企業は
売電先として参入し、それらの企業に切り替えることができるようになりました。
切り替えるメリットは?
高い単価で売電できることです。
一般的に従来の売電単価+1円で売れるため、売電量によりますが、
年間で数千円程高くなるメリットがあります。
買い取りが中止に!?
最近になって、各社が買い取りを中止する形になってきています。
再生エネルギー発電促進賦課金を圧縮するために経済省が電気の取引のルールを
変更し、これによって各社が利益を出しにくくなったからです。
しかし、急なルール変更による混乱を招かないように、2020年までは
緩和措置があり、既に申し込んでいる人は継続できるようになっています。
パナソニックだけは2016年の5月31日までの期間は、受付を継続しているので、
売電金額をアップさせたいという方は申し込んでみるのもいいと思います。
太陽光発電の売電と、買電のための電力会社選びはまったく別モノなので、
それぞれ独立して選択することが可能です。
ただ、一部の新電力では、太陽光発電システムを設置している家庭は、
切り替え対象外としているところがありますので、要注意です。
売電のポイント
1 地域電力会社以外の販売先は以前から選べる
2 取引のルール変更により、企業が買い取り中止の方向にある
3 パナソニックは2016年5月まで買い取りを受け付けている