電力自由化による新電力台頭の波は、四国にも訪れています。
四国といえば四国電力ですが、そこに現れたのが坊っちゃん電力です。
四国電力に対抗しようとするこの坊っちゃん電力とは、どのような会社なのか、
またどんな料金プランを打ち出しているのか、特徴をリサーチしてみました。
坊っちゃん電力とは？
新電力の中には個性的な名前の会社が目立ちますが、
坊っちゃん電力もその一つです。
坊っちゃんといえば愛媛松山を思い浮かべますが、まさに通りで、
坊っちゃん電力は愛媛県松山氏に本拠を置く
株式会社デンカシンキが設立した新電力です。
テレビコマーシャルなどでも盛んに坊っちゃん電力の名前が伝えられており、
その知名度は現在急上昇中です。
スローガンは地産地消を掲げ、電力サービスを通じて
地域経済を活性化させることを目標にしています。
電力の調達元は県内に自家発電設備をもつ企業や卸電力市場で、
ここから四国全域に電気を供給します。
四国でのシェアはまだそれほど高くありませんが、
10年後には10％を達成するという目標を掲げています。
坊っちゃん電気のマドンナプラン
新電力でオール電化用プランがあるといえば、
かなり珍しいと思われるのではないでしょうか？
その珍しいプランを、新電力の坊っちゃん電気が提供しています。
その名も「マドンナプラン」といい、
そのサービス対象をオール電化用に特化させています。
「マドンナプラン」の特徴は、とにかく昼間の電気料金が安いことです。
どのぐらい安いかというと、
あの四国電力の「スマートeプラン(タイプL)」と比べても、
マドンナプランのほうが安いほどです。
ならば、すぐに四国電力から坊っちゃん電気に変えたほうがいいと
思うかもしれませんが、ここで一つ注意しなければならないのは、
坊っちゃん電気の夜間の電気料金単価です。
昼間は単価が安いといいましたが、坊っちゃん電気の夜間の単価は
26.8％と高く設定されています。
坊っちゃん電気のセット割
エネルギー料金は、電力、ガスと、光回線などとセットで契約すれば
安くなることはよく知られていますが、
坊っちゃん電気もセット契約を提供しています。
すなわち、光回線、ガス、太陽光発電、ECO ONEとのセットですが、
このセット契約によって料金が1〜3％割引されると発表されています。
セット割の割引率が本当に1〜3％なら、これはかなりメリットのある
契約となりますが、ただし、金額に関する詳細は公開されていません。