電力自由化を受けて、LPガス会社も電力小売市場に参入していますが、
埼玉のサイサンもその一つです。
サイサンは「エネワンでんき」という名前で電力事業を開始しましたが、
サービスの特徴とけいやくエリアについて調べてみました。
エネワンでんきとは？
大変語呂のいいエネワンでんきですが、
そもそもエネワンでんきのルーツはどのようなものでしょうか。
エネワンでんきは、1945年創業の老舗LPガス事業者「サイサン」から発生した
小売電気事業者で、電力小売前面自由化の前にはなかった組織ですが、
電力自由化を受けて小売電気事業者としてサイサンから派生した会社です。
運営母体のサイサンそのものは、埼玉県に本社を置く企業で、
エネワンでんき以外に、ガスワンのブランド名で知られるLPガス事業、
ウォーターワンのブランド名で知られるミネラルウォーター宅配事業、
リフォームワンのブランド名で知られる住宅設備機器販売設計施工を行っています。
もともとはこの3つが基幹産業でしたが、このたびエネワンでんきが生まれたことで、
サイサンにとっては新たな基幹産業が生まれたことになります。
エネワンでんきの契約エリア
エネワンでんきの際立った特徴は、契約エリアが全国に広がっていることです。
エネワンでんきの運営母体は埼玉にあるので、埼玉だけが契約エリアかと思いきや、
東京電力管轄エリア、東北電力管轄エリア、中部電力管轄エリア、
北海道電力管轄エリア、九州電力管轄エリアにまで及びます。
今はまだ5エリアですが、それでも新電力としてはすでに広い範囲を網羅しています。
エネワンでんきの契約エリアは、おそらく今後も拡大されると見てよいでしょう。
なぜなら、エネワンでんきは電力事業以外の分野にも事業展開しており、
広い販売網をすでに構築しているからです。
そのうえ全国各地に発電所があることを考えれば、
エネワンでんきのエリア拡大は必至です。
北海道のみセット割がある
エネワンでんきは北海道にもサービスを供給していますが、
北海道の需給者には特別なプランが用意されています。
それは、北海道のみのセット割引です。
北海道の契約者がエネワンでんきから電気を買う場合は、
いちたかガスワンから購入することになりますが、
いちたかガスワンはLPガスと灯油を小売しているので、
この会社でガスと電気をセットで契約することにより、
セット割引を受けることができます。
北海道の契約者は他のエリアと契約の仕方が異なるので、
事前に確認しておきましょう。