電力自由化によって電力サービスを切り替えると
家庭に設置されている電気のメーターも取り替える必要が出てきます。
これは契約をすると順次取り替えられ通常なら2週間程度で
作業が完了するのですが現在1ヶ月から2ヶ月ほどの
時間がかかってしまうケースも出ています。
スマートメーターとは
従来の電気メーターはアナログ式で電力会社が各家庭を回って
その月の電力使用量を確認する形をとっていました。
これまでは特定の電力会社だけが検診をすればよかったのですが
電力自由化によって電力小売りに参入する企業が増え検診にも
手間がかかることからスマートメーターの設置が決められたわけです。
スマートメーターはデジタル式で30分単位で使用量を計測、そのデータを
各電力会社に自動で送信する仕組みになっていて検診が不要になります。
電力会社は送られてきたデータを計算して毎月の電気代を出せばよいので
簡単に電気代の計算が可能になる便利なシステムなのです。
設置に大幅な遅れ
このスマートメーターは電力自由化を実施するにあたって
必要不可欠な存在ですから迅速に設置しなければなりません。
実際当初の予定では2週間程度で設置も完了すると言われていました。
しかしこの予想が大きく外れ現実には
設置に1ヶ月から2ヶ月かかる場合も見られます。
本末転倒なことにスマートメーターの設置に時間がかかるため
電力会社に契約を遅らせるよう依頼する事態にも発展しています。
たとえば今新しい電力会社と契約しようとしてもスマートメーターの設置に
1ヶ月も2ヶ月もかかればそれだけ新しいプランでの電気の使用が遅れます。
私達にとっても不利益になる事態が発生しているのです。
遅れている地域とは?
スマートメーターの設置の遅れは日本全国で起きているわけではありません。
東京電力の管轄内でのみ遅れています。
つまり関東エリアの家庭では新しい契約を申し込んでも
すぐにスマートメーターが設置されないわけです。
東京電力の管内でスマートメーターの設置を希望する件数は20万件を
超えているのですが2月末時点ではそのうち
わずか5万件にしか設置依頼ができていない状態です。
4分の1ですから設置が完了するまでにはかなりの時間が必要でしょう。
東京電力から別な電力会社に切り替えようと検討している方は
スマートメーターの設置が遅れていることも頭に入れておきましょう。
契約申込をしてもスマートメーターが設置されるのはしばらく先になりそうです。