日本でも2016年4月からいよいよ電力自由化となりました。
さまざまな企業が電力市場に参入し
電気代の安さやお得な特典などで顧客の獲得を狙っています。
私達にとっても良いことなのですが
実際に電力会社を切り替えた人はどのくらいいるのでしょうか。
日本全体の状況
4月1日の時点で電力切り替えの対象となるのは6,260万件で、
そのうち実際に切り替えたのは約53万件ほどです。
53万という数字だけで見ればかなりの数字に思えますが対象全体からすれば
約1%ほどの数字で実際に切り替えた人はまだまだ少ないと考えていいでしょう。
電力自由化が始まったばかりでまだよくわからない、
本当に切り替えた方がお得なのか不安という人が多いと考えられます。
ただし前週である3月末の切り替え数は約37万件で1週で15万件ほど増えています。
全体で見れば少ないですが切り替えを希望する人が
4月に向けて確実に増えていることがわかります。
これからも増えていくでしょうからその数はさらに増加していくでしょう。
各電力会社の状況
切り替えの申請を受けた電力会社を比較してみると
東京電力が約33万件、関西電力が約13万件、北海道電力が約2万件、
東北電力は約7千件、中部電力が約2万件、北陸電力が約1千件、
中国電力が約500件、四国電力が約2千件、九州電力が約1万3千件、
沖縄電力は0件となっています。
電力会社ごとにかなりの差があり、東京電力と関西電力で大半を占めています。
都市部の人ほど切り替えを行っている傾向が見られます。
東京電力の場合は東日本大震災での原発事故の影響も強いのでしょう。
また、東京電力管内、関西電力管内は多くの企業が
電力市場に参入していることも関係しており、
今後は日本全体で徐々に切り替える人が増加するはずです。
切り替え先はどうしているのか
従来の電力会社から別な会社に切り替えるわけですが切り替え先としては
日本全国でガス会社が優位に立っています。
ガスというライフラインを提供していることへの安心感、
ガスと電気をセットにすることでお得なプランが多いことなどが理由でしょう。
他にも多くの業種が新規参入していますがガス会社にリードされている結果です。
携帯電話会社に切り替える人も多いことから普段の生活に密着した会社ほど
切り替え先として人気が高いことがわかります。
たしかにガスも携帯電話も生活に欠かせないもので
多くの人が利用していますから切り替え先としては優れているのでしょう。