電力自由化Q&A

電気検針票の「電力量料金単価」が三段階に分かれているのはなぜ?三段料金についてご説明します!

・三段料金とは何?

三段料金とは、その名の通り、電気料金が使用量に応じて段階的に高くなっていくという制度です。
この料金体系は、オイルショックの時に制定され、それが現在でも続いています。

なぜ、電気料金が段階的に高くなっていくのか?

日本は、この電気料金が設定された1973年まで、高度経済成長によって急速な社会の発展を遂げてきました。それにともなって、電力需要も加速度的に増えてきたわけです。
ところが、オイルショックに伴い、発電のメインとなる火力発電のための石油が足りなくなってしまいました。日本社会全体が節電に努める必要があったのです。
節電に成功した家庭の電気料金は安く、というのが三段料金のコンセプトです。

・三段料金の内訳は?

第1段階の料金は、通常0~120kWhの電気使用量に対して適用されます。これは、生活していくための最低限度の電力量の基準、ということで設けられた枠です。繰り返しになりますが、第1段階の料金がもっとも安くなっています。

第2段階の料金は、120~300kWh(北海道電力では280kWhまで)の電気使用量に対して適用されます。ここの段階が、一般家庭が標準的に使用すべき電力量の目安とされています。

第3段階の料金は、それ以上の電気使用量に対して適用されます。この段階まで達すると、電気利用者はもう少し節電に励みましょう、ということになるのです。そのために、第3段階の電気料金は割高になっています。

・第3段階の料金を安くするには?

電気料金を安く抑えるためには、様々な方法が考えられますが、何よりも節電をするということです。

電気料金の第3段階が適用されるのは、あくまでも電気を使いすぎた、と考えられる場合です。ですから、電気の使用量を減らして、標準的な使用量とされている第2段階で抑えておけば、電気代はそれだけ割安になるのです。
余分な電気はつけない、こまめにスイッチを切る、といった方法で上手に節電をすることができます。また、白熱灯ではなく蛍光灯やLEDを使うといった、電力消費の少ない家電製品を使うことも効果的です。

そして、どうしても節電が上手く行かないという時には、契約プランや契約アンペアを見直すという方法があります。
電力自由化によって、電気小売会社は様々なプランを用意するようになるでしょう。この機会に、身の回りの電気の使い方や、契約状態をよく確認してみることをお勧めします。

コメントを残す

*