・スマートメーターってそもそも何?
最近よく耳にするスマートメーター。
スマートフォンがスマホなどと呼ばれるように、スマートという言葉は、主に通信機能などを盛り込んだ機械に使われることが多いですね。
では、スマートメーターと今までの電気メーター、どんな違いがあるのでしょうか。
実は、スマートメーターと呼ばれるものには、水道やガスなどのメーターも含まれているのです。
従来の電気量計は、電力の使用量がアナログで表示され、検針員がこれを1つ1つ調べてまわることで、電気の使用量を計測していました。
スマートメーターでは、これが自動でデジタル計測されるようになり、なおかつリアルタイムで数値が電気会社に送られるようになるのです。
・電気の停止時期は契約内容によって決まる
電気使用量が、通信機能を介して自動的に電気会社に送られるスマートメーターでは、同時に送電の開始や停止も、電気会社の手元にある端末から操作が出来るようになります。
スイッチを切ることで、即座に電気の供給を停止、そんなことももちろん可能です。
ですが、現在の電気会社では、支払期日が切れた後の料金督促の流れなどが契約によって決まっていることがほとんどです。支払期日の翌日に電気が止められてしまう、ということは現在でもあまりないでしょう。
料金の銀行引き落としがその時には出来ない、といったトラブルは、今後も発生する可能性があるからです。
・人道的見地からすぐには止まらないかもしれないが……
人道的な見地からも、人の生活に直結するライフラインとしての電力がすぐに止まってしまうことは、今はありません。
ただし、たびたびの支払い忘れや滞納などをしてしまっている人は、要注意かもしれません。
今までは滞納も多めに見てきたけれど、この人は支払い能力があってもわざと支払わずにいる、というふうに看做されてしまった場合には、スイッチ1つですぐにも電気の供給を停止する、ということが今後は可能になるわけです。
係員を派遣して現場で電気の供給を止める、という手間暇がなくなるわけですから、電力会社にとっては人件費の節約にもなります。
電力が自由化されても、1度や2度のうっかりくらいは許されるかもしれませんが、支払いはあくまでも期日通りに済ませるのが原則です。
今後は、止まる時には即座に止められてしまう可能性もある、と思っておいたほうが良いでしょう。