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東芝が開発した「H2One」が稼働開始。太陽光と水素で発電?災害時にもおよそ3日分の電力を確保!

東芝は安定した再生可能エネルギーを将来的に作り上げたいと思っており、太陽光と水素で発電することができるH2Oneという設備を開発しました。そして、そのH2Oneはすでに稼働しています。また、何かと災害の多い日本ではこのH2Oneによって三日分の電力を貯めておくことができるので、災害時の拠点を支える助けとしても注目されています。

・東芝のH2Oneがすごい
東芝は日本が抱えているエネルギーの問題にずっと注目してきていました。日本は自然が豊かなのにもかかわらずエネルギー自給率が6パーセント程度だったり、先進国であるがゆえにCO2排出量が非常に多く世界でも5位の12億トン以上のCO2を排出しています。
さらに、エネルギー源として太陽光や風力発電だけだとどうしても季節や気候によって発電量に差が出てきて不安定になってしまいます。
そんな状況を打開するために開発されたのがH2Oneなのです。H2Oneの何がすごいかというと太陽光と水素だけで発電をするので化石燃料などの輸入に頼らずに電気を作ることができたり、CO2を排出しなかったりすることです。石油価格の上昇に伴って電気代がどんどん上がっていくということがもう無いのです。さらに、H2Oneは作り出したエネルギーを貯めておくことができるので必要なときに必要なだけ電気を使うことができますし、余分な電気は貯めておけるので全くムダがないのです。

・H2Oneはすでに使われている!
この近未来的はH2Oneはすでに導入されていて、長崎県佐世保市にあるハウステンボスのホテルで利用されています。H2Oneは通常の電力に換算すると1800kwを貯めておくことができますので、ホテルが1年分に必要とする電力を十分にまかなうことができるのです。
H2Oneは太陽光発電によって水をどんどん分解して水素を作り出し、水素と燃料電池と蓄電池によって必要なときに燃料電池が電気やお湯などをホテルに供給するシステムとなっています。

・東芝の今後の取り組み
東芝はこのH2Oneを皮切りに、さらに設備を小型化し効率を上げた発電をしていきたいと考えています。実際にH2Oneがあればエネルギー面では完全に自給自足することができますし、太陽の光と水があればずっと水素を作り続けることができ必要な電力を得ることができるのです。もし曇りや雨の日が続くなら、H2Oneの蓄電池に貯められた電力でエネルギーの需要をまかなうことができます。
東芝はこれからもエネルギーの自給自足をより身近な技術とするために、太陽光と燃料電池、そして蓄電池といったそれぞれで技術開発が進むシステムを上手に融合していくことでしょう。

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