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宮城県が太陽光・潮流・森林資源や生ゴミまで電力化!震災の影響を受けながらも他県を上回る再エネへの取り組みがスゴイ!

震災の被害に遭った宮城県が再生可能エネルギーの導入にかなり力を入れて話題を集めています。可能な限りの方法で再生可能エネルギーを県内の至る所に導入し、再生可能エネルギーの認定料では全国トップ5にランクインするまでになっています。いったいどんな方法でここまで上り詰めてきたのでしょうか。

・宮城県の再生可能エネルギーへのアプローチ
宮城県は再生可能エネルギーをフル活用するために、太陽光発電だけでなく太陽の熱を利用したり風力や川などの小さな水力を利用したりしています。さらに、海の波や潮の力を利用した発電や地熱、またバイオマスもしっかりと活用しているのです。

・宮城県の勢いのある取り組み
宮城県は震災に遭った後、2012年から復興プロジェクトを実施しており、再生可能エネルギーの積極活用を復興の軸としました。次の世代の子供たちを津波から守るために丘が建設されましたが、そこの一角に大規模な太陽光発電所を建設したり、地盤沈下が懸念されている農地などの利用しにくい土地にメガソーラーを誘致したりしています。現に、総合商社の丸紅が敷地面積43万平方メートルという広大な区画に28mwという巨大な太陽光発電所を建設し、それによって8000世帯の家庭に電力を供給することができるようになります。普段は、この発電所で作られた電力は一般の電力会社に売電されますが、災害などが起きたときにはすぐに地域の各家庭に直接送電できるようなシステムが導入されています。
さらに、宮城県は各市内の公共施設などに太陽光発電や小型風力発電、さらにはそれらのシステムに蓄電池を組み合わせた施設も積極的に作っており、震災のときには防災拠点としての役割をしっかりと果たせるようにもしています。

・宮城県のエネルギーパーク
こういった取り組みをよく知ってもらおうと、宮城県は次世代エネルギーパークというものを作っており、宮城県の豊かな自然を有効利用した再生可能エネルギーの施設を知ってもらおうとしています。日本では長く親しまれている水力発電だけでなく、地熱発電所やバイオマスエネルギーの利用、また牧場での太陽光エネルギー利用などを知ってもらえるように取り組んでいるのです。
実際に三居沢水力発電所や鬼首地熱発電所では見学ができますし、バイオマス発電を見学できる石巻地区のウッドリサイクルセンターもあります。

震災の影響を受けながら他の県を上回る速度で再生可能エネルギーを活用し続ける宮城県は真剣に次の世代を守ろうとしていると言えます。

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