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「いいたてまでいな太陽光発電所」という素敵な発電所が運転開始。福島の避難区域に設置した10MWのメガソーラの売電収益は全て復興計画へ。

2016年4月22日にいいたてまでいな太陽光発電所が完成し、稼働を開始します。太陽光という非常にクリーンでエコなエネルギーによって電力が生産される大規模な太陽光発電所となっています。しかも、注目はエコなエネルギーだけではなく福島の復興とも関係しているという点です。では、そんな気になるいいたてまでいな太陽光発電所について少し考えてみましょう。

・いいたてまでいな太陽光発電所について
いいたてまでいな太陽光発電所というのは福島県相馬郡飯館村に建設された太陽光発電所です。出力は10000kwという大容量となっており日本でも有数の大規模太陽光発電所となっています。敷地面積は14haとなっており、この広大な敷地にソーラーパネルが並んでいる姿は圧巻です。
元々は飯館村の所有地だった牧草地に太陽光発電所が建設され、発電した電力は村や福島全体の復興のために活用されていきます。基本的には発電された電力は東北電力株式会社へ売電され、復興のために活用されていきます。
いいたてまでいな太陽光発電所の建設に際して、22kvの特別高圧電線も建設され、連携変電所で66kvへ昇圧された後に電力会社送電線へつながるような仕組みも作られました。

・復興との関係
いいたてまでいな太陽光発電所の管理はいいたてまでいな太陽光発電株式会社が行い、資本金は9000万円で東光電気工事が55パーセント、飯館村が45パーセント出資して立ち上げた会社となっています。いいたてまでいな太陽光発電所の建設に当たっては東邦銀行を中心に七十七銀行と大東銀行、また福島銀行が融資を行い、40億7000万円を調達し、そこに福島県のふるさと融資制度も活用されました。
飯館村は、東京電力福島第一原子力発電所の事故のために汚染され、すべての区域において住民が避難した状態が続いていますが、建設用地に限っては優先的に環境省によって除染が終えられ、建設が始まっていました。なぜなら、このいいたてまでいな太陽光発電所が復興事業の柱となっており、地元の雇用を建設や発電所の維持管理などで生み出し、発電した電力を東北電力に売った利益を復興に活かすからです。

・いいたてまでいな太陽光発電所の事業とは
この事業は2014年6月から段階的に進められており、ついに稼働が始まりました。いいたてまでいな太陽光発電所の設計には東光電気工事が携り、太陽光パネルは三菱電機製で、パワーコンディショナーは東芝三菱電機産業システム製が使われており、架台は愛知金属工業製で全国の企業が復興のために名乗りを上げた形になっています。
いいたてまでいな太陽光発電所を中心として福島の復興がなお一層進んでいくことを願いたいと思います。

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