電力自由化って何?

日本が電力自由化を進めなかったのは問題だったの?

日本は電力の安定供給されることを重要視

日本でもようやく電力の小売が全面自由化されました。

しかし、世界各国が積極的に自由化を進めてきたなか、日本は積極的に
進めてきませんでした。

政策が問題だった?

いいえ、必ずしもそうとは言えません。

一体何が原因だったのでしょうか。

日本が敗戦してなにもないような時期に今のような電力事業の体制になりました。

復興を進めながら産業を育てようとするときに、経済や産業の基盤となっている
エネルギー、特に電力が安定供給されるということが非常に重要なことでした。

高度経済成長を支えるため、電力会社同士の競争がなかったため、地域独占体制の
おかげで安定的に電力を供給することができました。

日本の電力会社の地域独占という体制は、産業を育てるのに非常によい形態でした。

地域独占をするこにより、各電力会社に余力ができて、長期的な設備投資、
供給責任を持った安定供給が行われました。

トヨタやホンダなどの自動車産業、鉄鋼産業、パナソニックやソニーなどの
家電産業など、様々な分野の企業が安心して製造することができました。

電力事業体制のおかげで、常に品質のよい電力が供給されていたため、大規模な
停電もほとんど起こることがありませんでした。

他のアジア諸国では電力事業体制の基盤が弱く、頻繁に停電が起きています。

工場など、生産中に頻繁に停電してしまうと、製品の質に影響が出てしまうので、
これは死活問題です。

品質のよい電力を安定供給してきた日本は、日本経済全体にとっては非常に
効果的でした。

海外に比べると、自由化が少し遅れています。

しかし、それが悪かったとは言えないのです。

コメントを残す

*