電力自由化が開始されたから、
どこの家庭でも電力会社を変更したほうがいいのでしょうか？
結論からいうと、決してそのようなことはありません。
電力会社を変更したほうがいい人もいますが、
そのまま変更しなくていい人もいます。
では、この二つを分ける境目がどこにあるのか考えてみましょう。
電力会社の変更について
電力自由化になったから、うちもすぐに電力会社を変更しよう！
このように単純に反応してしまう人もいますが、電力が自由化されたからといって、
何も必ず電力会社を変更したほうがいいわけではありません。
現在契約している電力会社のサービスと他の会社のサービス内容を比較して、
変更しても大したメリットがないのであれば、わざわざ変更する必要はありません。
むしろ、何も考えないで契約変更すると、かえって損してしまうこともあります。
大切なことは、電力会社を変更するメリットがあるのかないのか、
それを考えることです。
一方、電力自由化を受けて、電力会社を変更したほうが得になる人もいます。
それはどんな人たちなのか、考えてみましょう。
月間使用量が平均で250kwhを超える家庭
電力が自由化されたことによって何が起きているかというと、
電力各社が電力料金を割安にするお得なプランを提供し始めたことです。
これは契約者にとってはとてもありがたいことですが、
しかしこうしたお得なプランは、どんな人にもメリットがあるわけではありません。
むしろ、最初からそうしたプランに縁のない人もいます。
どういうことかというと、電力会社が提供しているお得な料金プランでは、
月間250kwh以上の電力を使用しなければ料金が安くならないのです。
月間250kwh以上というのは、
一年間のそれぞれの月の平均が、250kwhということです。
電力使用量が月平均250kwh以上であれば、電力会社を変更することによって
多くの料金的メリットが得られますが、250kwh以下であれば、
どこの会社を選んでも月額料金に大きな差は出ないというのが現状です。
電力料金シミュレーション
以上のように、電力自由化だからといって、
無闇に電力会社を変更する必要はありません。
料金設定やプランをよく検討して、メリットがあるようなら変更して構いませんが、
メリットがないのであれば変更する必要はありません。
電力会社を変更するメリットがあるかないかを判断する方法は、
一つは、すでに紹介したとおり、自宅で使用する電気使用量が
月平均で250kwhを超えているかどうかを確認することです。
そしてもう一つは、電力各社の電力料金シミュレーションを行うことです。
シミュレーションを行えば、
それぞれの会社に契約した場合の月額料金を試算することができます。
その結果を見ながら比較をすれば、どこと契約すればいいかが分かるでしょう。