電力会社選び

賃貸でも勝手に変更していいの?賃貸アパート・マンションが電力会社を変更できる場合とできない場合。

電力小売り自由化に伴って、基本的には、賃貸マンション・アパートでも、自由に電力会社を選べるようになります。
電力メーターの交換が必要になりますが、そもそもメーターは電力会社のもので、大家さんのものではありません。したがって、大家さんの事前に了解があらかじめ必要、ということは全くありません。借家人であっても、自分の好みやライフスタイルに合わせて、好きな電力会社と契約できます。賃貸だけでなく、区分所有権が設定されているマンションの場合も同様です。分譲マンションの住人でも、管理組合に遠慮することなく、自由に電力会社を選べます。

しかし、次のふたつのケースでは、そのマンション(アパート)の住人が、各戸単位で、自由に電力会社を乗り換える権利を、行使することはできません。
ひとつのケースは、マンション全体で、既に新電力と一括受電契約してしまっているケースがあります。大規模分譲マンションでしばしば見られるケースです。一括受電をしているマンションにおいては、各家庭が自由に電力会社を選べません。一括受電契約のマンションにおいて、安くなるのはマンションの共用部分のみです。この場合、共益費が安くなるというメリットがあるので、一概に損をしているとは言い切れません。しかし、自分のライフスタイルに合わせてふさわしいと思われる電力会社を選ぶ、という自由度はなくなってしまいます。
また、もうひとつのケースとして、古いアパートや下宿などで、特に大家さんが各戸の電力を、一括して負担しているケースです。この場合には、そのアパート(下宿)の家賃にあらかじめ電力代が上乗せされているか、大家さん自ら、電気料金を回収して回っているはずです。こういったケースでは、電力小売り全面自由化に伴い、大家さん自身が、そのアパートの契約相手の電力会社を、自由に選ぶことはできます。しかし当然のことながら、そのアパートの借家人あるいは下宿人にとっては、電力会社を自由に選ぶ、といった選択肢はありません。

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